- 第一章:オーロラは何処に?
- 第二章:オーロラの高さ
- 第三章:オーロラの色
- 第四章:オーロラの形
- 第五章:オーロラが光るしくみ
- 第六章:オーロラ発生のしくみ
第一章・オーロラは何処に?(オーロラのしくみ)
太陽系の中で、オーロラは”大気”と磁場を持つ惑星に存在します。そして、もちろんわたし達が住む地球にも。。。「オーロラは何処に現れるか」という疑問に、「寒いところに現れる」のような表現がされることがあります。
実際に、地球上でオーロラを観測できる場所は、アラスカやカナダ、北欧または、南極など”寒い地域”が殆どですが、 「寒いからオーロラを見ることができる」のではなく、「オーロラを見ることができる場所は、寒い」という 表現が正しいのです。
また、寒い場所というイメージが強いアラスカでは、日中の気温が15度前後の9月でも、よくオーロラが観測されています。
上の図は、地球上でオーロラが良く発生する領域を表しています。(この図の中で、「オーロラ帯」という言葉が、使われていますが、この言葉はこれ以降、多く使われますので、覚えてください。)
では、この図を、実際の地球のように球面に変えてみましょう。
どうでしょうか。地球の北極周辺そして、南極周辺に”リング状”になってオーロラが発生することがわかりますよね。
(オーロラがリング状になって極地に発生する理由は、第6章で説明します) オーロラは、このように北極や南極周辺に”リング状”を形成して発生します。 実際にオーロラがリング状に発生している様子を“オーロラオーバル”と呼びます。(オーロラ帯は、「オーロラが平均的に現れる領域」)
~ オーロラオーバル ~
オーロラオーバルは、常に形、大きさ、場所を変化させています。
図A |
図B |
しかし、図Bでは、オーロラオーバルが、北欧側へ偏っており、この場合、アラスカでは、いくら夜空が 晴れていてもオーロラを観測することができません。
このようにオーロラオーバルは、常に同じ場所と形で存在するのではなく、 場所や形を常に変えているのです。
オーロラ観測へ行き、夜空が晴れていてもオーロラが現れない。。そんな時は、 このような状況か、または、オーロラ自体が発生していないときでしょう。
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- 第三章:オーロラの色
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