- 第一章:オーロラは何処に?
- 第二章:オーロラの高さ
- 第三章:オーロラの色
- 第四章:オーロラの形
- 第五章:オーロラが光るしくみ
- 第六章:6-1 太陽風 - オーロラ発生のしくみ
- 第六章:6-2 磁場の窓1 - オーロラ発生のしくみ
- 第六章:6-3 磁場の窓2- オーロラ発生のしくみ
- 第六章:6-4 オーロラ発電所- オーロラ発生のしくみ
第六章・オーロラ発生のしくみ (オーロラのしくみ)
6-3 磁場の窓2
~ 太陽がふき出す、磁場 ~
太陽の磁場に地球の磁場が覆われている |
また、太陽の磁場は、太陽風と同様に、地球どころか太陽系全体を越える範囲で広がっています。
つまり、地球の磁場は、太陽の磁場に包まれている状況ともいえます。
太陽から、磁力線と太陽風がふき出す |
太陽の磁力線に沿って動く荷電粒子 |
また、太陽風中の荷電粒子は、磁力線に沿って移動する性質をもっています。
~ 磁場の接触によってできる磁場の窓 ~
前の章で、地球の磁場内には、太陽風は入ることができず、オーロラが地球の磁場内(地上で見るオーロラは地球の磁場内)で発生するためには、 地球の磁場に”太陽風中の電子を通す窓”がなければならないと説明しました。
その窓は、太陽風に運ばれる太陽の磁場と、地球の磁場が接触することによって生まれるのです。
太陽の磁場と地球の磁場が接触する様子を見てみましょう。
上のアニメーションは、磁力線の中で、オーロラ発生と関連があるところだけ描画しています。 このアニメーションを見ると、荷電粒子(赤色の丸)を含む太陽風によって運ばれた太陽の磁力線が、地球の磁力線と黄色の丸の部分で接触・結合すると、地球の磁場内に 荷電粒子が、 磁力線に沿って進入する様子がわかると思います。
では、地球磁場へ進入した荷電粒子が、どのような経緯でオーロラを発生させるのでしょうか。
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